甲状腺は前頸部にある5cm四方にも満たない臓器ですが、多種多様な疾患が存在します。小さな嚢胞(良性のふくろ)なども甲状腺疾患とすると疫学的には全人口の10%以上との報告もあります。
甲状腺のホルモンが過剰になると、イライラ、疲れ、動悸がする、汗をかくなどの症状を呈します。逆に、甲状腺機能が低下すると、眠気、体重増加、便秘、うつ状態など多彩な症状が出ます。
特殊なものを除けば、甲状腺疾患は、血液検査や超音波検査、細胞診である程度鑑別することができます。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病、亜急性甲状腺炎など)、甲状腺機能低下症(橋本病など)、甲状腺腫瘍など気になることがあればお気軽に受診してください。